リーマンショック前からの米国ETF(VTI,VYM,DVY,VDC,VHT,SPY)を分析(バックテスト)

分析

たかぼうは全世界VT,全米VTI,高配当系HDV,VYM,DVY,生活必需品小売りVDC,ヘルスケアVHT,S&P500連動VOOを保有しています.

今回はリーマンショック前から設定されているETFであるVTI,VYM,DVY,VDC,VHT,SPYを分析(バックテスト)を行いました(www.portfoliovisualizer.com).

下記の表は,リーマンショック前2008年に1万ドル投資し,配当は再投資した場合の2018年末の結果を示しています.

投資額 評価額 年平均
成長率
標準
偏差1)
Best Year Worst Year Max.
Drawdown
Sharpe
Ratio2)
Sortino
Ratio3)
US Mkt
Correlation4)
VTI $10,000 $21,914 7.39% 15.55% 33.45% -36.98% -48.15% 0.51 0.72 1
VYM $10,000 $21,549 7.23% 14.50% 30.08% -31.91% -48.83% 0.53 0.74 0.95
DVY $10,000 $20,590 6.79% 14.64% 28.85% -32.87% -51.90% 0.49 0.67 0.85
VDC $10,000 $24,206 8.37% 11.83% 28.02% -16.57% -28.57% 0.7 1.05 0.77
VHT $10,000 $31,378 10.96% 14.77% 42.67% -23.33% -33.53% 0.75 1.11 0.83
SPY $10,000 $21,471 7.19% 15.05% 32.31% -36.81% -48.23% 0.51 0.72 1

1)ばらつきを表し,小さな値ほどばらつきが少ない.
2)投資の効率性を測る指標の一つ.値が高いほど,より効率的な運用を行えていることを示す.
3)シャープレシオだけでは分からない下方リスクの抑制度合い示し,この数値が大きいほど下落局面に強いことを示す.
4)米国マーケットとの相関を表し,数値が1の場合は同じ動きで,1から値が離れているとマーケットと乖離していることを示す.

いかがでしょうか?評価額からヘルスケアVHTの成長が際立っているのが分かります.またWorst YearやMax. Drawdownから,生活必需品小売りVDCの暴落時の底堅さが分かります.

数値だけでは見にくいので,グラフも作成しました.ただし,作成したwww.portfoliovisualizer.comは4銘柄しか比較できないので,最も成績の良いVHTを基準に2つのグラフを作成しました.

まずは全米VTI,高配当系VYM,ヘルスケアVHT,S&P500連動SPYのグラフです.VHTが頭一つ抜けた成績で,VTI,VYM,SPYの成績はほぼ同じと言えます.

次に,高配当系DVY,生活必需品小売りVDC,ヘルスケアVHT,S&P500連動SPYのグラフです.
DVY,SPYはほぼ変わりません.VDCが変動が少なく,またヘルスケアVHTに次いで好成績となっています.

今回はリーマンショック前から設定されているETF(たかぼう保有)を取り上げ,バックテストを行いました.VHTとVDC以外の高配当系ETFであるVYMとDVYはS&P500と比較しても,ほぼ同様の動きだったことがわかります.今後はどのような動きになるのかはわかりませんが,ETFの選択の際の参考になると思います.

ちなみに私は現在VDCを毎月定期購入しています.

 

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