上場基準厳格化について,日本取引所グループCEOが昨年語りました.
東証1部の会社を減らそうという話です.
東証1部の正社員は住宅ローン,クレジットカードの取得において,優遇されています.東証1部で働いていたら,住宅ローンは銀行で掲げている金利で借りることが当たり前であり,ゴールドカードも過去に支払いが滞っていなければ,申請すれば普通取得できます.社会的信用があるということですね.
現在,直接上場時の時価総額基準引き下げなどで企業数が増加し,1部ブランドの価値低下,日銀と公的年金基金のTOPIX買いで株価形成にゆがみが出ているとのことで,今後は時価総額基準を引き上げ,退場ルールも厳格化するそうです.
あまりにも厳格化すると,市場への影響が大きすぎるので,どのように基準を変えていくのかはまだ決まっていないようですが,次のようなことが挙げられているそうです.
1.時価総額500億円(1000億円,1500億円)以上
2.社外取締役比率3分の1以上
3.女性取締役の有無
4.3期平均でROE8%以上
5.国際的な会計基準
1.の時価総額は東証1部の中でも大きく違うようなので,理解できます.
2.の社外取締役については今後親子上場の場合,苦しくなるかもしれません.上場維持のために,社外取締役を増やせば親会社の望むとおりにできないかもしれません.調べたわけではありませんが,上場している子会社の配当は概ね高いように思います.たかぼうも複数持っています.例えば,NTTドコモなどですね.
3.意味不明.多様性・・・と説明があります.取締役に女性がいる方が良いというエビデンス(根拠)を示して欲しいです.多様性を認めると言うことは,そこには男女には違いがあることを認めると言うことでしょうか.能力で決めれば良いのでは?女性目線がある方が経営にとって有利なら,企業が考えればよいのでは?と思います.上場企業の取締役になるほど経歴を積んだ女性の人数はいるのだろうか?
4.ROEについては,たかぼうが日本株を選ぶときにある程度考えているので賛成.
5.外国人投資家が多いので賛成.
いずれにせよ,日本が発展し,魅力的な投資対象になってくれれば嬉しいです.
ちなみに日本取引所グループ株をたかぼうは保有しています.
