米国株最高値更新したのでS&P500連動SPY,生活必需品小売りVDC,ヘルスケアVHTを比較

分析

S&P500が最高値更新しましたので,改めて,米国株ETFの比較を行ってみます.

バフェットが勧めるS&P500連動のETFであるSPY生活必需品小売りVDCそしてヘルスケアVHTを比較してみました(https://www.portfoliovisualizer.comより).

ここでは,下記の条件でSPY,VDC,VHTにそれぞれ1万ドル投資した場合です.
①リーマンショック前の2008年に再投資無しのリターン
②リーマンショック前の2008年に再投資有りのリターン
③リーマンショック後の2011年に再投資無しのリターン
④リーマンショック後の2011年に再投資有りのリターン

青線Portfolio1はSPY,赤線Portfolio2はVDC,黄線Portfolio3はVHT,です.

①リーマンショック前の2008年に再投資無しのリターン

まずはリーマンショック前の配当再投資無しの場合.2008年から2018年(11年間の投資)で,青線SPYは10,000ドル→17,093ドル,赤線VDCは18,529ドル,黄線VHTは26,493ドル,とVHTが最もよい成績でした.標準偏差STDEVはVDCが最も少なく11.83%でした.標準偏差とはばらつきを表し,変動が少ない方が長期保有の場合は精神的に楽だと思われます.10年間の中で1年間最も良い成績はVHTが42.65%,SPYは32.30%,VDCは28.00%,1年で最も悪い成績はSPYが-49.44%,VDCは-30.03%,VHTは-34.64%でした.

②リーマンショック前の2008年に再投資有りのリターン

次に配当再投資の場合です.10年の投資で,青線SPYは10,000ドル→21,471ドル,赤線VDCは24,206ドル,黄線VHTは31,378ドルとVHTが最もよい成績でした.

③リーマンショック後の2011年に再投資無しのリターン

次に,リーマンショック後の配当再投資無しの場合です.2011年から2018年(8年間の投資)で,青線SPYは10,000ドル→19,874ドル,赤線VDCは17,873ドル,黄線VHTは28,551ドル,でした.成績はVHT>SPY>VDCでした.

下落率が大きかったのはSPY>VHT>VDCでした.

④リーマンショック後の2011年に再投資有りのリターン

次に配当再投資の場合です.8年の投資で,青線SPYは10,000ドル→23,369ドル,赤線VDCは21,719ドル,黄線VHTは31,820ドルとVHTが最もよい成績でした.


今回,調べた結果ではリーマンショック前~2018年,リーマンショック後~2018年ともにVHTが最も良いパフォーマンスでした.

戦略としては,当たり前ですが,余裕資金があるときはできるだけ配当は再投資し,定期的な収入がなくなった時には,配当金を受け取る,ということですね.

今後も米中貿易戦争,イランの核合意を始め,いろいろな波があるでしょうが,VT,VTI,HDV,DVC,VYMそしてVHTは売るつもりはなく,買い増しだけをしていく予定です.

今後,これまでのように好調が続くとは思われませんが,米国株の将来は下落もありながらも,長期ではこれからも上昇傾向を続けると信じて投資し続けます.

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