たかぼうは運用歴が約20年ほどあります.
以前はキャピタルゲイン目的で日本株の個別銘柄を対象に,1銘柄で数百万円まで投資していたことがありますが,今は米国株をメインとし,主としてインカムゲイン目的で米国ETFを対象に,購入しています.
S&P500が最高値を更新し,含み益も約7万ドル近くになってきましたが,キャピタルゲイン目的ではなく,インカムゲイン目的なので,トータルリターンと配当を確認するために,バックテストを行いました.
ヘルスケアVHT,高配当VYM,生活必需品小売りVDCを対象としました.期間はリーマンショック前の2007年から2018年で,2007年に1万ドル投資したとします.なお,配当再投資としています(https://www.portfoliovisualizer.com/より).
Portfolio 1青線はVHT,Portfolio 2赤線はVYM,Portfolio 3黄線はVDC,緑線はS&P500連動のSPYです.
上記の表から,2007年に1万ドル投資したとすると,2018年にはVHT33,853ドル,VYM21,848ドル,VDC27,277ドル,SPY22,574ドルであることがわかります.また1年間で最も上昇した順は,VHT>SPY>VYM>VDC>PFFでした.逆に1年間で最も下がったのはSPYの-36.81%,その次はVYMの-31.91%,VHT-23.33%,VDC-16.57%でした.
S&P500とVYMの値動きはほぼ同様ですが,VYMは高配当なので,リタイアした場合などは配当が心強い味方になると思います.
年ごとのリターンを見ると,下記の通り,SPYがリーマンショックの2008年で一番大きく下落し,その次にVYM,VHT,VDCとなっています.
次に配当を示します.ヘルスケアVHT144ドル(2007年)→465ドル(2018年)で3.2倍,高配当VYM265ドル→727ドルで2.7倍,生活必需品小売りVDC182ドル→746ドルで4.1倍,でした.高配当VYMよりVDCが上回っています.株価もVDCが上回っています.
11年も保有すればこれだけ配当が増えたわけです.できるだけ早くから投資し,配当は再投資を行い,保有し続けると米国ETFだけでも配当金生活ができなくもないように思いませんか?
配当よりトータルリターンが重要ですが,配当はキャッシュフローとして精神的安定をもたらします.もちろん,SBI証券では投資信託の定期売却がありますが,収入が無くなった場合の精神的安定は異なると思います.
今回は,VHT,VYM,VDCの比較にSPYをベンチマークとして加え,調べてみました.これらはあくまで過去の実績であるため,未来の保証ではありませんが,日本株ETFよりはよいのではないかと思っています(残念ですが).
戦略としては,当たり前ですが,余裕資金があるときはできるだけ配当は再投資し,定期的な収入がなくなった時には,配当金を受け取る,ということですね.
現在,HDVとVDCを買い増ししており,今後もVT,VTI,HDV,VDC,VYMそしてVHTは永久保有のつもりです.
これまでのように好調が続くとは思われませんが,米国株の将来は下落もありながらも,長期ではこれからも上昇傾向を続けると信じて投資し続けます.
